里芋は、大人でも素手で扱うとかゆみを感じることがありますよね。
離乳食で与える際は、しっかりと加熱して赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ与えます。
里芋を赤ちゃんに離乳食で与える場合の注意点や下ごしらえ、冷凍保存の方法、里芋を使った離乳食レシピなどをチェックしましょう。
赤ちゃんの離乳食で里芋いつから?
初期 (5~6ヶ月) |
中期 (7~8ヶ月) |
後期 (9ヶ月~11ヶ月) |
完了期 (1歳以降~) |
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× | ◎ | ◎ | ◎ |
さといもは、離乳食の中期、後期、完了期に食べさせることができます。
ただし、口の周りなどに里芋のぬめりがつくと、口の周りが赤くかぶれたりすることがあります。また、里芋はほくほくと粘り気が強いのも特徴です。
口の周りにつかないようにしたり、喉に詰まらせないように、与え初めのころは潰した後にお湯ですりのばすなどして食べやすく工夫してあげるといいですね。
里芋はおやきなどにもピッタリで、後期~完了期の赤ちゃんの手づかみ食べの練習にもおすすめです!
里芋にはアレルギーはある?
里芋はアレルギーを起こすことがある食材です。
里芋に入っているアセチルコリンという物質に体が反応し、口の周りがかゆくなったり、咳が出たりなどの症状が起こることがあります。
赤ちゃんに里芋を食べさせる場合は、少しずつ様子を見ながら与えるようにしてくださいね。
ちなみに、里芋を調理中に手がかゆくなるのは、「シュウ酸」という目には見えないけれど、針のような結晶が手に刺さるからだそうです。里芋のエグミもこのシュウ酸が原因のようです。ややアクが強いので、しっかりとあく抜きをしてあげると赤ちゃんも食べやすくなります。
離乳食での里芋の下ごしらえ
里芋の下ごしらえの基本
- 里芋をよく洗い、皮をむく。
- 鍋に皮をむいた里芋と、ひたひたの水を入れて火にかける。
- 竹串がすっと簡単に通るくらいまで柔らかく茹でる。
【里芋のアク抜き】
お米のとぎ汁で1度下茹でしてあげると、エグミもなく煮物の煮汁が濁ることもありません。
電子レンジを使った里芋の下茹で方法
- 里芋はしっかりと水洗いをして、ゴミや土、毛の様なものを手で取り除いておく。
- 耐熱皿に里芋を並べ、ラップをして5分程度加熱。
- ラップをしたまま、5分程度蒸らす。
- キッチンペーパーを敷いて、里芋の一箇所から皮を剥いでいく。
里芋の簡単な皮むき方法
- 里芋をよく洗ったら、皮のまま鍋に入れて水から15分ほど茹でる。
- 柔らかく茹であがったら、キッチンペーパーなどで包んで皮を滑らせるとつるりとむけます!
柔らかく茹であがった里芋は、スプーンやフォークでつぶして調理に使ったり、赤ちゃんの離乳食の進み具合に合わせた大きさにカットします。
離乳食に市販の下茹で里芋や冷凍里芋は使える?
市販の下茹で済みの里芋や冷凍里芋は、湯通ししただけの里芋なので離乳食にも問題なく使うことができます。
国産でない場合もありますので、気になる方はパッケージをチェックしてみてくださいね^^
里芋は旬の時期以外は値段が高かったりしますよね。それに皮をむくのが面倒だったり。。。
そんなときに、下茹で済みの里芋や冷凍野菜はとても重宝します。冷蔵庫に入れておくといざという時に便利です。
離乳食での里芋の与え方
離乳食初期(5~6ヶ月)
離乳食初期(5~6ヶ月)頃の赤ちゃんには、里芋は与えないようにします。
離乳食中期(7~8ヵ月)
目安は、下でつぶすことができる固さです。
里芋を始めたばかりのころでしたら、下茹でして潰した里芋にお湯を加えて少しのばしてあげると食べやすいです。
慣れてきたら、フォークなどで荒く潰したり、7~8ミリくらいのみじん切りにする。
離乳食後期(9~11カ月)
目安は、歯茎でつぶせる固さです。
この時期になると、上手にもぐもぐができてくる時期です。
下ごしらえをした里芋は、1センチ角のサイコロ状にしてあたえます。
離乳食完了期(12ヵ月~1歳半)
目安は、大人が食べるよりも少し柔らかめ、赤ちゃんの歯茎でもかみつぶせるくらいの固さです。
離乳食の里芋の保存方法
- 土がついたまま新聞紙などに包む
- 冷蔵庫へは入れず、風通しのいい冷暗所で保存する
- 傷のあるものはそこから痛むので早く使う
土を洗い流してしまうと里芋が乾燥してしまうので、土がついたままです。
里芋の冷凍保存方法
離乳食用に冷凍保存をする場合は、あく抜きをしたものを時期に合わせて刻むなどし、ラップに1食分ごと包むなどして冷凍保存パックに入れて冷凍します。
皮をむいて、塩で軽くぬめりやアクを落としたものを生のまま冷凍することも可能。
電子レンジでしっかりと解凍し、加熱します。
凍ったまま、煮汁に入れて加熱調理してもOK!
さといもの選び方
さといもは通年スーパー等で見かけますが、さといもの種類によって旬の時期が異なります。8月から秋にかけて旬なものもあったり、八頭など正月に使われる里芋は12月~1月が旬。
さといもは、丸くて表面に傷のないもの、手に取った時にずっしりと思いものを選びましょう。また、古くなるとカビ臭くなりますので、匂いでもチェックしましょう。
冷蔵庫に入れると低温障害を起こして痛みが早くなります。保存は常温で、できれば土のついた状態で新聞紙などに包んで冷暗所での保存がベストです。
おすすめ!さといもで離乳食レシピ
里芋のみじん切り(中期~)
【材料】
- 里芋 4個
- 里芋は皮付きのまま泥を洗い流す
- 耐熱皿に里芋をのせ、ラップをしてレンジ(600W)で2~3分
- 皮をむく
- 7~8ミリのみじん切りにする
里芋とひき肉の簡単だし煮(中期~)
【材料】
- ゆでた里芋 1個
- ゆでたひき肉 大さじ1
- ほうれん草などのお野菜 大さじ1
- だし汁 大さじ3
【作り方】
- 材料を鍋に入れ、里芋からとろみが出るまでコトコト煮ます。
- 必要であれば、おしょうゆを1~2滴
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